鉄板焼きの鉄板の厚さっておいしさにどう関係してるの?

新しい生活様式でおうち時間が増える中、「食の時間がとても楽しみだ!」という人も多いのではないでしょうか。かくいう私もその一人で、鉄板料理でいつものステーキがワンランクアップ! なんて話に憧れます。せっかく奮発するのなら、おいしく頂きたいものですよね。

そして、ひとつの鉄板をみんなで囲んでワイワイ。大胆に焼いて、豪快に喰らう・・・。

そんなシチュエーションを夢見ていろいろ調べてみると、「鉄板は厚いほうがおいしくなる」なんて情報を目にしました。では、なぜ鉄板が厚いほうがおいしくなるのか? 鉄板の厚さとおいしさの関係についてみていきましょう。

そもそも鉄板焼きがおいしいのはなぜ?

なぜ、鉄板焼きはおいしいのか? その秘密はズバリ、「鉄板は熱エネルギーを蓄えて、適温を維持するのが得意だから」。

たとえば、アルミのフライパンでの調理と比較してみましょう。厚みのあるステーキ肉を焼いたときに表面は焼けているのに中がまだだった…、なんてことはよくある話です。

これはアツアツのフライパンにお肉が入った瞬間、フライパンの熱がお肉に奪われて、蓄熱性が低いアルミのフライパンでは適温を維持できなくなるために起こります。

一方、鉄板はどうかというと、熱エネルギーを蓄えるのが得意なので、お肉を入れたときに熱を奪われてもその熱をカバーして適温を維持することができます。この結果、お肉の中までしっかり火を通すことができ、おいしく焼き上げることができます。

鉄板の厚さとおいしさの関係

鉄板は熱エネルギーを蓄えるのが得意なわけですが、これに関係してくるのが鉄板の厚さです。熱エネルギーをどれだけ蓄えられるかは、「物の大きさ(※もっといえば”質量”)」が関係してきます。

物の大きさによって蓄えられる熱容量は違います。たとえば湯のみ一杯のお湯と浴槽いっぱいのお湯だったら、後者のほうが温めるのも冷めるのも時間がかかりますよね。これは鉄板も同様です。

質量による熱容量の違い

鉄板の厚さが増えればその分、物の大きさ(質量)が増えます。そして、蓄えられる熱エネルギーも大きくなります。だからこそ、鉄板を使うときは予熱をしっかりかけてあげる必要があるのですが、アツアツに熱された鉄板は食材を入れても温度が下がりづらく、食材にしっかり熱を加えることができます。

鉄板が厚いと料理も上手になる

さらに、実は鉄板が厚いほうが料理も上手になります。薄いフライパンでお肉を焼いたとき、焦がしてしまったり、焼きムラができた経験はないでしょうか?

薄い鉄板の場合、熱源とお肉の距離が近くなります。そうすると加熱部の熱が垂直方向にすぐに伝わるので、熱源近くの食材が”焼けすぎる”といったことが起きます。

一方、板厚が厚ければ熱源とお肉との間に距離ができるので、加熱部の熱が水平方向にも広がるようになります。このため、熱源近くの食材が”焼けすぎる”ことを防いでくれ、上手に料理できるようになります。

家庭用ならどのくらいの厚さがおすすめ?

鉄板の厚さは、厚ければ厚いほどおいしく焼けます。……とはいえ、鉄板が厚くなるとその分、問題も出てきます。

まず、予熱に時間がかかるようになること。そして、重くなって扱いづらくなること。いくらおいしく焼ける鉄板でも、予熱に1時間もかかったり、腰がやられそうなくらい重かったらちょっと使いづらいですよね。

そこで、ご家庭の食卓に置けるサイズの鉄板でしたら、4~6mmの厚さをおすすめします。

U+RooLeeでも『TEP-PAN5.0』という鉄板焼きアイテムを開発していますが、この鉄板は、幅350×奥行250と食卓に置けるサイズで厚さ5mm。…ですが、なんと鉄板だけで重さ約4,730g!

5kgのダンベルをイメージしてもらえるとわかりやすいですが、そこそこ重いです。ただ、1人でも十分持てる重さなので使い勝手を保ちつつ、極厚鉄板を活かしあt本格的な鉄板焼きを楽しむことができます。

鉄板で心躍る時間を

鉄板の厚さとおいしさの関係について紹介してきました。鉄板は、熱エネルギーを蓄えて適温を維持するのが得意だからこそ、いつもの”焼き”がワンランクアップします。

週末には「たまに俺が作るから」なんて切り出して、極厚鉄板で男らしい焼きを披露し、ご馳走を振る舞えばリスペクト間違いなし! 鉄板の上で踊る食材を楽しみながら、心躍るワクワクな時間を過ごせそうですね。

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