怒らないの?
ちょっと遅くなりましたが、みなさんあけましておめでとうございます。
U+RooLee(ゆるり)運営スタッフの「ぎっさん」です。
みなさんは、年末年始のお休みをどんなふうに過ごしましたか?我が家はいつも通り子供たち優先のお休みとなりましたが、特に今回は長女のための年末年始休暇でした・・・。
我が家の長女は現在大学生。地元新潟を離れて東京の大学に進みました。その長女が、少し前に、大学が用意する短期の語学留学に参加したいと伝えてきました。そのときは、「ふ~ん。そうなの。」程度の返事をしていたのですが、どうやら本気で考えていたようで・・・。
長女が帰省したのは12月30日。「もっと早く帰ってくればいいのに。」と妻は言いますが、長女は、「ホントはそうしたいけど、バイトが忙しくて~。」と言います。
私としては <そんなに忙しいのか?学生なんだから、ほどほどにしたらいいのに・・・。> と思いますが、実は忙しくしていた理由がありました。
留学の話が出てから長女は妻と連絡を取りながら一人で準備を進めていたようです。自宅から通えていれば、家族に相談しながら、時には手伝ってもらいながら準備できますが、彼女は一人暮らしですからほとんどのことを自分でやらなければいけません。
パスポートの申請から始まって、大学への申請書類の作成や、ガイダンスで聴く様々なこと(現地での過ごし方、費用のこと、治安のこと・・・)に期待と不安を感じながら準備していたと思います。そしてなんと、留学に必要な費用まで自分で用意していたのです。←これが「忙しいバイト」の原因でした。
長女は、東京の私立大学に一人暮らしをしながら通っています。これから次女が大学に進もうと考えていることも知っていて、我が家の事情を察したのでしょう。どんどん大人になっていくんだなぁとしみじみ感じました。涙が出そうです・・・。
帰ってきた長女は終始笑顔。「家はいいなぁ~!」と連発してから、「おばあちゃん家行く~!!」と元気なこと!帰省中の数日間は少しくらいわがままを言って欲しいなと思いました。
数日経ったある日、のんびり会話しているときに長女が、「ねぇ、パパかママのパスポートってどうなった?」と聞いてきました。
留学前には両親どちらかのパスポートのコピーを大学に提出しなければいけないようで、そのことは少し前から聞いていたのですが、私も妻もパスポートは期限切れ。そこで、妻の方がパスポート申請の準備をしていたのですが、年末までに申請ができなかったのです。
「準備はしていたんだけど、まだ申請できていないの。このお休み明けにすぐ申請すれば間に合う?」と妻が聞くと、どうやらギリギリ間に合うか、もしかしたら間に合わないかもしれないことが分かりました。
これは長女が怒りそうだな・・・。
留学は2月から。がんばって一人でずっと準備してきたのに、親の準備が悪くて申請書類に不備があったらイラッとしますよね。しかも、その親への連絡は早めにしていたわけですから・・・。
しかし長女は怒るどころか、
「準備してくれていたんだ。ありがとう。戻ったら大学に聞いてみるね。」
と言ってくれたんです。
私は驚きました。この状況でなぜ感情的にならないのか?もともと感情的に言葉を発する子ではなかったのですが、表情さえ曇らせず、ありがとうと言い切る彼女の応対に、わが子ながら感動してしまいました。妻も同じように感じたようでした。
これで、険悪なムードになりそうな気配は一瞬で消え、お正月ののんびりムードを保てたのです。帰省中は妻も私も長女の留学のための買い物にずっと付き合っていました。おじいちゃんおばあちゃんからは特別にお小遣いを用意してもらって大喜び。留学の準備が着々と進んでいきました。
私には、長女の怒らない素直な性格や成長した姿が、周囲を協力的にさせているように見えました。大学生活を目いっぱい楽しんでいる彼女を見ていると、なんだかこちらの顏がゆるんできます。今回は長女から「あったかい気持ち」をもらえたお正月でした。
留学楽しんで来いよ~!