我が家の次女に教えられたこと

こんにちは。U+RooLee(ゆるり)運営スタッフの「ぎっさん」です。

今回は我が家の次女のお話です。

少し前に彼女が通う県立高校の卒業式がありました。

新型肺炎ウイルスの影響で内容としてはちょっと寂しいものでしたが、こんな状況でも学校側には様々な配慮の上に卒業式を執り行っていただいて感謝です。

在校生が不在で、しかも短時間での式は、本人がいちばん寂しいだろうなと思ったのですが、こういう状況でも久しぶりのお友達と会えて楽しかったようです。

妻と私は二人の子供たちが高校を卒業してしまい、感慨にひたりながら卒業式を終えた校舎を後にしました。

 

帰りの車中では次女の高校入試の時の思い出話となります。

当時は長女がその県立高校に通っており、次女は「お姉ちゃんと同じ高校に行く!」とがんばって見事合格しました。

高校受験を終えた直後、「今だから言うけど・・・」と、私に入試前の模試の結果がかなり悪かったことを話してくれました。(私に反対されないように妻と結託して言わなかったそうです。)

結果が出ない不安を抱えながら、ずっと勉強していたようで、高校合格をとても喜んでいた彼女の姿が思い出されました。

 

そして彼女は、つい先日、志望する大学から合格通知を受け取りました。

実はこの受験も彼女にとってはかなり難しい目標だったのです。

次女は自分の将来をちゃんと考えた上で、その目標に向かって随分と前から受験勉強をスタートし、模試の結果と照らし合わせながらどの大学が理想的か最後まで考えて受験に臨みました。

そして彼女は受験する大学を妥協しませんでした。

今年の受験はこれまで通りのセンター試験を行う最後の年です。

来年からは受験対策が変わると言われていますので不合格になりたくない気持ちが先行し、本来もっと上を狙える人たちに目標を下げる傾向が強まって、模試の結果が読み取りにくいものとなっていました。

そんな中、次女は最終的な志望校を決める段階で私に聞いてほしいことがあると言ってきました。

「ここを受験したいので了承してください!」と、彼女なりの分析でプレゼンを始めたのです。私は納得せざるを得ず了承しました。

その時の模試判定は決して楽観視できるものではなく、正直に言うと滑り止めの私立大学に行くことになるだろうと思いました。

次女の性格を考えると、たとえ滑り止めの大学に行くことになっても、自分で決めたことなら結果を受け入れてくれると思ったのです。

親としては国公立大学の中で安全圏を受験してくれることを望みますが、無理に勧めて「私がいちばん行きたい大学ではない」と感じたら、きっと彼女は後悔し続けます。毎日が後ろ向きになっては元も子もありません。

その日から私が私立大学の学費をどう工面するか考える毎日だったことは言うまでもありません。

しかし実際は良い意味で裏切ってくれました。発表当日、本人は合格をインターネットで確認すると、妻とともに泣き崩れてしまい、私も涙が溢れてきました。

 

あれから少し時間が経って、あらためて次女のことを思うと、彼女は自分にとって常に高い目標を掲げ、それに向かってがんばる毎日を送っていたのだと強く感じます。

成長のスピードは速く、親が思う以上に大人であり、親が思う以上に自立心と責任感が強くなり、親が思う以上に自分の将来を考えていると思えてなりません。

この受験では、「目標をしっかりと見据えて、少しずつ前に進めば達成できる!」と次女に教えられました。

 

家族の中ではいちばん小さい彼女。おやつもごはんもいちばん最初にもらっていた彼女。小さかった彼女がいつの間にか大きくなってしまいました。

数日前までゲーム機が欲しいとしつこく言っていたはずが、今は「いらない!」と言って進学後の目標を語り始めている姿に、また成長したんだなと感じる親バカですが、私と妻にとってはどこまでも可愛いかけがえのない子供たちです。

妻や子供たちには言えませんが、もう少しのあいだ幼いままでいて欲しいと思ってしまうのは「親のわがまま」なんでしょうね。私も成長しなければ!